スッタニパータの翻訳をやろうと思います
前々からやりたかったスッタニパータの翻訳を始めようと思います。スッタニパータというのは仏教の一番古い経典で、釈迦が実際に言った言葉に一番近いことが書かれてるんじゃないかと思われます。しかし後世の人間が勝手に書き加えた部分も多くあり、なんかしょうもないことになってる部分もたくさんあるので、そういうとこを訳すのは後回しにして、いい事を言ってる部分から訳していこうと思います。じゃないとモチベが続かないと思うので。
私は原典は読めませんので、英訳をさらに訳していくことになります。ただ中村元先生の邦訳本を持ってますので、それを参照しながら、おかしな訳にならないように頑張っていこうと思います。
釈迦は、一番最初に"Nothing is true"ということに気付いた人なんじゃないかと思います。もっと早く気付いた人は他にもいたのかもしれませんが、わかるように後世に残してくれている中では最古ではないかという気がします。
Nothing is true、真実などどこにもない、というのは今の世界ではありふれた考えで、100人いれば100通りの真実があるというような考えは結構スタンダードになってるのではないかと思います。
アサシンクリードというゲームの暗殺教団という組織では、"Nothing is true. Everything is permitted." 「真実などない。全ては許される」とし、暗殺を正当化しています。「人を殺してはいけない」というのが真実ではないならば、暗殺しても別に良いことになりますので、ゲームの中では暗殺教団は暗殺しまくります。Nothing is trueというのはかなり危険な考え方であるということも言えるでしょう。
最初にNothing is trueということに気付いた人は、何を思い、どういうことを語ったのか、どのように生きたのか、私もよく知りませんので、訳しながら勉強していこうと思います。
ただ一つ言っておきたいのは、中村元先生の本にも書いてありますが、釈迦は宗教を起こすつもりはまったくなかった。そもそも"Nothing is true"であるのならば、自分の言葉も別に正しくはないし、神の言葉も別に正しくないわけで、宗教が起こせるはずもないのです。
後世の人間が勝手に色々手を加えて、宗教書のようにしてしまっていますが、そういった改ざんに注意して読んでいけば、釈迦が本来いいたかったことにたどり着けるのではないかと思います。