自己表現しつつ英語を勉強 Express Myself And Study English

ゲーム、プログラム技術、スッタニパータについて日本語と英語で書いていこうというブログ About games, programming, and Buddhism written in English and Japanese

日本アニメを見ることを中心に4年半でTOEIC970になった私の英語学習法

今回この記事を書くにあたってアマゾンの購入履歴を調べたのですが、だいたい5年前、2014年2月に「チャーリーとチョコレート工場」のペーパーバックを購入し、英語の勉強をはじめていました。TOEIC970を取ったのが2018年7月なので、だいたい4年半でTOEIC970になっています。

この間に私が何をしていたのかを振り返って、どういう英語学習法が良いのか述べていこうと思います。とりあえず言えるのは、これから書くのは「これがベストの英語学習法だ、なんせ4年半という短期間で970というすごいスコアに到達したんだからな!」というものではありません。そもそも4年半は別に早くなく、期間を考えれば970も大したスコアではありません。それよりもむしろ、「私の英語学習法のどこが良くて、どこが悪かったか、どうすべきだったのか」を考察することになると思います。

最初に告白しておきますと、私は継続的な努力というものが出来ない人間です。テストは全て一夜漬けで乗り切ってきました。受験ですら〇〇講義の実況中継シリーズとかを読んで、何か分かったような気になるだけで、問題集を説いて地道に実力を伸ばすような努力をせずに生きてきました。

さらにいえば、私は理系で、中学三年で授業についていけなくなってからは英語は常に最大の苦手科目でした。それでも実況中継シリーズの力なのか、センター試験の英語は120点くらい取れました。平均点だったと記憶しています。それで大学に潜り込んでからは、徹底的に英語から逃げ回り続け、そのままどうにか卒業しました。それからずいぶん経ってますが、5年前に思い立って英語を勉強しようと決めるまでは何もしてこなかったので、英語力はセンター試験当時と比べるとだいぶ下がっていたはずです。

私のようなダメ人間でも英語が出来るようになる、そのための学習法を私は開発してきました。といいますか、私がやったのはほぼ「海外小説を読む」「日本アニメを英語字幕で見る」「海外ドラマ、映画を英語字幕で視聴する」「洋ゲーを英語字幕でプレイする」これだけです。「楽しんでいるだけで英語が上達した!」と言えるかもしれません。

しかしこれでも、私の中では苦労があり、挫折もあり、心が折れたりもしました。試行錯誤の過程でいろいろ理解できたことがありますので、それを順に書いていこうと思います。

児童書を読む

私が最初にやったのは児童書を読むことです。児童書は小学校低学年ぐらいまでを対象にした本で、特徴はこんな感じです。

長所

  • 単語レベルは結構高いので語彙力は増やせる
  • 文法は簡単
  • 英語らしい表現は殆ど出てこないので、直訳でも理解できる
  • 名著も多く内容の面白さもまあまあ期待できる

短所

  • 単語レベルが高いので調べるのが面倒
  • 簡単な文法を直訳できる英語力がないと理解できない
  • 結局子供向けなので本当に心躍る読書体験になるかは微妙
  • 母国語以外の言語だけで描写されたものを本当の意味で楽しめるほど理解するには、そもそも相当高い英語力が必要

最後を除いては長所と短所にほとんど同じことが書いてありますが、何事もいい面もあれば悪い面もあるということだろうと思います。

児童書から読み始めたという英語学習の体験談に良いものが多かったので、そのまま踏襲しました。しかし、児童書から始めるというのは今から考えると、あまりよくなかったんじゃないかと思っています。「英語学習で重要なのは英語表現とそれが使われた局面を頭の中に蓄積していくことだ」と前々回述べましたが、映像や音声がなく英文だけで描写された局面では、具体的なイメージをともなって記憶することが困難です。

さらに反省点を述べますと、私は紙の本を購入しましたが、これは完全に間違いでした。単語やイディオムを調べる速度が読書の快適さに直結するので、絶対にKindleのような電子書籍で、長押しするだけで辞書を参照したり、検索したりできるものにするべきでした。

また、私は原著だけを買い訳本は買いませんでした。辞書を参照してもなお分からない英文に出会うと、平気で30分ぐらい文法の参考書を片手に訳を考えてしまっていました。英語は覚えゲーなので、考えても大して得られるものはありません。訳を見てもなおどうしてそのような訳になるのかわからない場合には、考える価値はあると思いますけれども、せいぜい数分で十分です。何十分も考える価値はありません。そのうち英語力が上がってくれば、自然に分かるようになっていきます。

ローティーン向け小説を読む

児童書の読書は最初は一日1ページぐらいしか進まない苦行でしたが、数ヶ月続け、二冊ほど読み終わる頃には調子が良ければ10ページぐらい進められるようになってきました。そこで児童書は卒業し、ローティーン向けに進みました。ローティーン向けはこんな感じです。

長所

  • 単語レベルはさらに上昇
  • 文法も関係代名詞など手加減なしに
  • 英語らしい表現も散見されるようになる。直訳では厳しい感も漂うが、児童書を読みこなせるなら理解は可能
  • 名著も多い

短所

  • 受験英語総動員レベルの文法力が必須
  • まあまあ面白いのだが、やはりローティーン向けはローティーン向けである
  • 母国語以外の言語だけで描写されたものを本当の意味で楽しめるほど理解するには、そもそも相当高い英語力が必要

このあたりが受験英語で太刀打ちできる限界、日本で教わる英文法の通用する臨界点だと思います。逆に言えば、ここまでは理解できるようになる確立された方法論があります。私はそれに従い、受験参考書の英文法本を片手に、訳本もなくゴリゴリ半年ぐらい読み進め、3冊ほど読んで一日10ページぐらい読めるようになったところでシドニィ・シェルダンを読み始めました。

シドニィ・シェルダン(大人向け小説の一番下のレベル)を読む

シドニィ・シェルダンは私の目標でした。なにせアマゾンレビューを見ると「すごく面白い!」とか「英語が簡単なので私でも読めました!」とかそんなので溢れています。だからここにさえたどり着けば、一気に英語での読書が楽しくなり、夢中で小説を読むうちにバリバリ英語力が上がっていくに違いないと夢想していたのです。

その期待は打ち砕かれ、半分ほど読んだ段階で挫折してしまいました。その原因を分析しますと、

  • 文法レベルはたいして変わっていない
  • 語彙レベルは多少上がったがその都度調べればついていけるレベル
  • 自然な英語が増え、直訳・文法的な理解ではよくわからないことが多くなる
  • 内容が低俗でたいして面白くない

英語が自然に、イディオマティックになり、文法的に読むのが難しくなっていきました。文法さえしっかりやってれば読めた頃は、理系の私でも法則をしっかり頭にいれることで読解力が向上していく実感があり、それが読書の楽しさにも繋がっていたのですが、このあたりからどうも英語力が向上している気がしなくなってきました。

そして一番キツかったのが、一番下の「面白くなかった」という点です。これは一番の原因が「『ゲームの達人』を選ばなかった」これに尽きます。シドニィ・シェルダンは「ゲームの達人」が最高傑作だと聞いていたので、なんとなくもっと英語力が上がるまで取っておこうと思っていたのです。これが一番の間違いでした。この2年後ぐらいに読んだ「ゲームの達人」は実に面白かったので、この時点でゲームの達人を選んでいれば、内容の面白さが読書の辛さを上回り、そのまま読書し続けて順調に英語力が上がるルートがあったのかもしれません。

しかし私は約束されたユートピアだと思っていたシドニィ・シェルダンが全然面白くなかったという現実に打ち砕かれ、ふてくされてモチベを失いかけました。「もうどうすれば英語力が上がるのかもよくわからないし、面白いものだけやろう。やめてしまってはおしまいだが、継続さえしていればどこかで突破口が開くかもしれない」と考えを変えました。その頃には英語学習を初めて1年が過ぎていました。

日本アニメを英語字幕で見る

こんなことをやっている人は見たことがなかったので、これは一種の賭けでした。私が一番面白いと思うのはやはり日本のアニメ・マンガ・ゲームで、一番簡単に英訳字幕が手に入るのが、趣味で英語字幕をつけるグループがネット上で大量に活動している日本アニメでした。

アニメの英語字幕の特徴を述べます

  • (訳者によってピンキリだが)英語はそんなに難しくないことが多い
  • 英訳は日本語の原文に忠実に訳そうとするものが多く、それを直訳すると日本語に戻ることが多い。なので直訳で読めることが多い。
  • 訳したあとすぐに日本語音声が聞こえるので即座に答えが分かる。文法や語彙が分からなくてもストーリーの理解を損なわない
  • 基本的には一時停止しながら訳していくことになるが、一応字幕をすばやく読んで理解するという訓練になるので、読むのが早くなる。
  • 英語らしい表現に訳す訳者もいて、文法的な理解が難しい場合もあるけれど、状況が映像と日本語音声でバッチリ理解できているので、どういう感情を込めてその英語表現を使っているのか、感覚的に理解できる(もちろん日本語の感覚をがんばって英語に置き換えているだけなので、英語として完全な表現にはなっていないけれど、充分に代用が効くレベル)
  • 内容が面白い

myanimelistの上から順に見てないものを英語字幕で見ていきました。これは非常に面白く、また始めは字幕が出てくるたびに一時停止しては分からない表現を検索し、訳を考えていましたが、徐々に読むスピードが早くなり、大量の字幕や知らない表現が出てこない場合には、一時停止なしでも英語字幕を理解することが出来るようになっていきました。

これを2年間、1000話ほど見たんじゃないかと思います。で、2016年の終わり近くになってTOEICを初めて受けてみたところ、Listening410 Reading440の850点になっていました。

リスニングがリーディングを下回るのはTOEICでは異常事態ですが、私は見て分かる通りリスニングの練習になりそうなことを全然していないので当然の結果かと思います。そもそもあまり聞き取れなかったのですが、なぜ410も取れたのか謎です。

このアニメによる学習はTOEIC Readingには最適だったと思います。この時点では、大急ぎでやればギリギリ全部解き終われるぐらいの英語力でしたが、440というまあまあの点数が取れました。それというのも、TOEIC Readingは難しい英文は出てこず、簡単な英文を大量に読む力さえあれば高得点が取れます。今の私の英語力はこの頃より格段に上がっていると思いますが、Readingスコアは475なので、35点しか変わりません。

日本の作品の英訳は、元が日本語なので、英語に直しても日本語の感覚が残っていて、日本人ならば簡単に理解できることが多いです。それはTOEICの、非ネイティブにも分かりやすい簡単な英文でも同じように理解できます。英語字幕の簡単な英語を大量にすばやく読んでいくことで、TOEICの非ネイティブ用の英文も苦もなく高速に読むことが出来るようになっていました。

そして私の考えでは、ここに転換点がありました。始めは誰でも、英語を理解することは出来ないので、日本語に翻訳して、日本語で理解することになります。もちろん日本語に直して理解した内容は、英語の元の意味からは離れており、英語らしいイディオマティックな英語に対しては、日本語に訳すと意味不明になって理解できなくなってしまいます。

同じような英文を何度も解釈していくうちに、やがて訳すという作業なしに意味に辿り着いて理解できるようになります。日本語に訳すという余計な手順を踏まずに英語→意味へと直通回路が出来上がります。

これをやるために必要なのは、同じような英文を繰り返し何度も解釈すること、そしてその英語表現が使われた状況を具体的なイメージと共に感覚的に蓄積していくことです。私の考えでは、訳すことを何度も繰り返しても、訳すのが早くはなるけれど、英語→感覚の直通回路まではたどり着けません。具体的なイメージの蓄積が必要で、そのためには小説では不十分であるか、少なくとも効率がよくありません。

小説が描くのは多くが状況説明であり、文体も多種多様です。同じような英文を繰り返し解釈するというのには向いていませんし、母国語でない言語で描かれた状況説明から具体的なイメージを作り出すのも困難です。

対してアニメの英語字幕で描かれるのは「セリフ」の英訳です。この時点で描かれるものの範囲はずっと小さくなります。アニメのキャラクターが話すことというのはかなり定型的にパターン化されています。訳者の癖はあるにしても同じようなことが繰り返し繰り返し語られます。

さらにアニメの映像と音、声優の感情表現などの具体的イメージが英語表現と結びつき、英語表現が感覚的に理解できるようになっていきます。ここから英語を英語のまま感覚的に理解するための、英語脳の開発が出来るようになります。

生まれ変わってはじめから英語学習をやり直せるとしたなら、小説を読んでたところはすっ飛ばして最初からアニメを見始めます。そして英語を直通のイメージで理解する英語脳が開発されてから、小説を読んで英語脳を深化させていくのがベストだと思います。

ただ、私の場合はアニメの英語字幕を苦もなく理解できる英語力を、最初の読書によって身につけているという部分も否定できません。「英語字幕を読んでも全然わからない、日本語音声と英語字幕がどういうふうに繋がってるのかまるで理解できない」という英語力からスタートする場合は、児童書と受験参考書から始める必要があるだろうと思います。

再びシドニィ・シェルダン

さて、TOEIC850という点を取りましたが、これは私にとって思いもかけない高得点でした。「アニメ見てただけなのに世間的に見てもなかなか良い点が取れてしまった」とウキウキし、モチベが復活しました。

私に足りないのがリスニング力であるのは明らかでしたが、私の目的は英語力の向上、そしてそれを応用して世界に私の作ったものを見てもらうことであり、TOEIC高得点ではないのでこの段階でもリスニングは特にやりませんでした。一応DS用のTOEIC対策ソフトでリスニング対策をし、そこそこ効果がありましたけれども、TOEIC力が上がっただけでリスニング力はたいして変わってなかったように思います。

かわりに何をやったかと言うと、シドニィ・シェルダンの「ゲームの達人」です。アニメの英語字幕ばかり読んで、TOEIC850まで来た私ですが、それでも英語らしい英語にはまだ充分に太刀打ちできず、インターネットにそこらじゅうに転がっている、Wikipediaとか、英語の読み物を読むのにも苦労がありました。英語字幕ばかり読んでいては、本物の英語には対応できないと思い、本物の英語を読むことにしました。

バカの一つ覚えとは思いますが、ここでも小説に戻ってきています。ここでは既に英語脳が開発されていて、簡単な英文ならイメージと共に直通で理解することが可能になっていました。文法的に訳して理解しようとするのでなく、直接英文を理解する読み方のコツが既に分かっていました。

そのスキルを駆使しながら読んでいくと、始めはそれなりに苦労がありましたが、どんどんスラスラ読めるようになっていき、ストーリーが楽しくて仕方なくなっていました。やはり大人向けの小説は実際に面白いもので、他にもいろいろと読み、その過程でインターネットに転がっている英文も大半は苦もなく読めるようになっていきました。

TOEIC850の8ヶ月後に受けたTOEICでは、Reading 450 Listening 455になっていました。リーディングは点数だと10点しか変わっておらず、リスニングが大きく向上していますが、内実は全然違っていて、リスニングはほぼTOEIC用テクニックを覚えただけで、リーディング力は格段に向上しています。納得いかないので4ヶ月後に受け直したところ、Reading 475 Listening 455と今と変わらないリーディングスコアに到達しました。

海外ドラマ・映画を英語字幕で見る

リーディング力は満足行くものになってきたので、リスニング力に軸足を移すことにしました。

といっても、実際のところリーディング力さえあれば、少し慣れるだけでリスニングも出来るようになります。ネイティブがしゃべるのと同じスピードで英文が読めるなら、あとは音をちゃんと聞くだけで喋ってることも理解できるようになります。

問題は何を聞くかです。海外ドラマや映画に出てくる役者は大半が鬼のように早く喋るので、この段階の私の英語力ではあまり太刀打ちできません(今でもたいして変わっていません)。

いちばん重要なのは、聞き取れる人を探すことです。私の場合は、ブレイキング・バッドの主役のウォルターに狙いを定めました。彼はゆっくり明確に論理的に話してくれるので、私でもある程度理解できました。そして、ブレイキング・バッドは沢山のシーズンがあり、ウォルターは喋り倒しています。

英語の発声には個々人の癖があります。それに慣れるほどに、聞き取りやすくなります。大事なのは聞き取れる人を探し、その人の話を大量に聞くことで聞き取れる内容を増やしていくことです。聞き取れないものは聞いても得るものはありません。「留学したら最初は聞き取れなかったけど、生活してるうちに慣れて聞き取れるようになった」というような話も聞きますが、オカルトだと思います。より正確には、「自分でも聞き取れるぐらいに加減して話してくれる人に出会い、その人とばかり話していたら、その人の話していることが聞き取れるようになり、やがてそれの応用で色んな人の話も聞き取れることが多くなっていった」とかそんな感じだろうと思っています。

どういう手順で見るか、も非常に大事です。英語字幕を完全に暗記してから話していることを聞くと、ずっと聞き取りやすくなります。しかし暗記のために何度も同じものを見るのは面白くありません。ただ、「あまり聞き取れない」から「大半が聞き取れる」に至るまでには、暗記によって無理やり聞こえる内容を増やす作業もしたほうが効率が良いのではないかと思います。

ある程度聞こえるようになった後は、「英語字幕無しで英語音声だけで見る」→「英語字幕ありで見て答え合わせ」の二回見るスタイルに落ち着きました。実際、英語字幕無しで見ると、ストーリーはオチまで全部が分かるのに、大事なところが聞き取れなくてモヤモヤする、といった残念な状況に陥る可能性が高いです。私はそれが嫌なので、TOEICリスニング満点をとってからは英語字幕無しで見る訓練はしていません。

英語字幕ありでも、しゃべる速度で字幕が読めて、話と英語字幕を頭の中でシンクロさせながら総合して理解できる実力があるなら、やっていくうちに聞き取れる内容が増えリスニング力も上がっていくと思います。

TOEICリスニングで満点を取るだけなら、TOEICのテストで話している人はいつも同じなので、ある程度のリーディング力さえあれば、あとは公式問題集のシリーズをたくさん買って聞きこみ、それぞれの人の発音の癖をつかめば、彼らは早く話すことも難しいことを話すことも特になく、それほどキツイ訛りがあるわけでもないので簡単に満点は取れると思います。かなりお金がかかるので私はやっていませんが。

海外ドラマ・映画を英語字幕で見る手法の特徴を述べます。

  • 英語らしい英語のオンパレード。文法的な理解では通用しない。
  • 鬼のように早く話す人が多く聞き取るのも字幕を読むのも難しい
  • 役者が実際に気持ちを込めて英語表現を話してくれるので、どういう気持でその表現を使っているのかが最も完全に分かる。フレーズを聞き取ることができればだが・・・
  • 大人向けだからダメなのだろうと子供向けの、ディズニー映画なんかを見てもたいしてレベルが変わらないのでガッカリする
  • 字幕を早く読む訓練さえしていれば、一応ストーリーは追える。日本アニメをしっかり見ていれば、英語らしい英語になると怪しいけれど、大体対応できる。
  • 海外では英語字幕の作成が法律で義務付けられていて、日本のDVDにも英語字幕が残っていることが多い。ツタヤで安く借りてきて、しっかり勉強できるので、教材として利用できるレベルまで上がってくれば最もコスパが高いと思う。
  • 個人的な意見だが、海外ドラマはあんまりピンとこない。ウエストワールドのような例外を除くとそんなに面白いとは思わない。映画は面白いものが多いけれど、短いのでリスニング教材としてはドラマのほうが上だろうと思う。

私は洋ゲーも英語字幕でやっていますがドラマ・映画に書いたことがだいたい当てはまります。ただ、一時停止して辞書を調べたり巻き戻して聞き直したりするのに向いていないので、英語学習が目的だとあまりオススメできません。

一応海外ドラマ・映画を日本語音声・英語字幕で見るスタイルについても考察しておきます。

  • 日本人訳者の特徴として、しっかり意訳するというのがあるように思う。なので英語字幕の原文と、日本語音声が話している内容が大きく異なる場合が多い。
  • 英語字幕は英語らしい英語のままなので解釈は難しい。日本語音声を聞いても必ずしも英語字幕の意味するところが分かるとは限らない
  • 労多くして功少なしではないかという気がする

いちおう英語音声・日本語字幕で見るスタイルもあります。

  • 字幕無しで英語音声だけでは聞き取りにくいし、日本語字幕だけで意味が分かるので、英語を聞くのがそっちのけになってうまくいかないと思う。

あと海外Youtuberの動画を見るのを私は日課にしています。その特徴も書いておきます。

  • ドラマや映画の役者と違って、Youtuberはゆっくりはっきり話してくれる人が多い
  • 英語字幕がなく、Youtubeが自動生成する字幕で代用できるかと言うと正確性に難があるため難しい。コンピュータにもリスニングは難しいようだ
  • 面白いから聞いてるだけだけれど、リスニング力の向上にはそれなりに役に立っているような気がする。聞き取れるものを聞くことでリスニング力は向上する。しかし英語字幕のような正解がない環境では、聞き取れないものは基本的に聞き取れないままになってしまう。この方法だけでは限界があるだろうと思う。

 *まとめ

私はこういった感じでやってきましたが、人それぞれに向いた方法があるような気もしますし、そもそもどの道を辿ってもやってさえいればそのうち出来るようになるとも思います。「英語なんて言葉なんだ。やれば誰だって出来るようになる!」ということで、いちばん大事なことはやり続けられる、楽しめるやり方を見つけられるかどうかだと思います。私の場合は日本アニメでした。これは私にとっては最高の方法だったので、オススメします。