自己表現しつつ英語を勉強 Express Myself And Study English

ゲーム、プログラム技術、スッタニパータについて日本語と英語で書いていこうというブログ About games, programming, and Buddhism written in English and Japanese

日本アニメを見ることを中心に4年半でTOEIC970になった私の英語学習法

今回この記事を書くにあたってアマゾンの購入履歴を調べたのですが、だいたい5年前、2014年2月に「チャーリーとチョコレート工場」のペーパーバックを購入し、英語の勉強をはじめていました。TOEIC970を取ったのが2018年7月なので、だいたい4年半でTOEIC970になっています。

この間に私が何をしていたのかを振り返って、どういう英語学習法が良いのか述べていこうと思います。とりあえず言えるのは、これから書くのは「これがベストの英語学習法だ、なんせ4年半という短期間で970というすごいスコアに到達したんだからな!」というものではありません。そもそも4年半は別に早くなく、期間を考えれば970も大したスコアではありません。それよりもむしろ、「私の英語学習法のどこが良くて、どこが悪かったか、どうすべきだったのか」を考察することになると思います。

最初に告白しておきますと、私は継続的な努力というものが出来ない人間です。テストは全て一夜漬けで乗り切ってきました。受験ですら〇〇講義の実況中継シリーズとかを読んで、何か分かったような気になるだけで、問題集を説いて地道に実力を伸ばすような努力をせずに生きてきました。

さらにいえば、私は理系で、中学三年で授業についていけなくなってからは英語は常に最大の苦手科目でした。それでも実況中継シリーズの力なのか、センター試験の英語は120点くらい取れました。平均点だったと記憶しています。それで大学に潜り込んでからは、徹底的に英語から逃げ回り続け、そのままどうにか卒業しました。それからずいぶん経ってますが、5年前に思い立って英語を勉強しようと決めるまでは何もしてこなかったので、英語力はセンター試験当時と比べるとだいぶ下がっていたはずです。

私のようなダメ人間でも英語が出来るようになる、そのための学習法を私は開発してきました。といいますか、私がやったのはほぼ「海外小説を読む」「日本アニメを英語字幕で見る」「海外ドラマ、映画を英語字幕で視聴する」「洋ゲーを英語字幕でプレイする」これだけです。「楽しんでいるだけで英語が上達した!」と言えるかもしれません。

しかしこれでも、私の中では苦労があり、挫折もあり、心が折れたりもしました。試行錯誤の過程でいろいろ理解できたことがありますので、それを順に書いていこうと思います。

児童書を読む

私が最初にやったのは児童書を読むことです。児童書は小学校低学年ぐらいまでを対象にした本で、特徴はこんな感じです。

長所

  • 単語レベルは結構高いので語彙力は増やせる
  • 文法は簡単
  • 英語らしい表現は殆ど出てこないので、直訳でも理解できる
  • 名著も多く内容の面白さもまあまあ期待できる

短所

  • 単語レベルが高いので調べるのが面倒
  • 簡単な文法を直訳できる英語力がないと理解できない
  • 結局子供向けなので本当に心躍る読書体験になるかは微妙
  • 母国語以外の言語だけで描写されたものを本当の意味で楽しめるほど理解するには、そもそも相当高い英語力が必要

最後を除いては長所と短所にほとんど同じことが書いてありますが、何事もいい面もあれば悪い面もあるということだろうと思います。

児童書から読み始めたという英語学習の体験談に良いものが多かったので、そのまま踏襲しました。しかし、児童書から始めるというのは今から考えると、あまりよくなかったんじゃないかと思っています。「英語学習で重要なのは英語表現とそれが使われた局面を頭の中に蓄積していくことだ」と前々回述べましたが、映像や音声がなく英文だけで描写された局面では、具体的なイメージをともなって記憶することが困難です。

さらに反省点を述べますと、私は紙の本を購入しましたが、これは完全に間違いでした。単語やイディオムを調べる速度が読書の快適さに直結するので、絶対にKindleのような電子書籍で、長押しするだけで辞書を参照したり、検索したりできるものにするべきでした。

また、私は原著だけを買い訳本は買いませんでした。辞書を参照してもなお分からない英文に出会うと、平気で30分ぐらい文法の参考書を片手に訳を考えてしまっていました。英語は覚えゲーなので、考えても大して得られるものはありません。訳を見てもなおどうしてそのような訳になるのかわからない場合には、考える価値はあると思いますけれども、せいぜい数分で十分です。何十分も考える価値はありません。そのうち英語力が上がってくれば、自然に分かるようになっていきます。

ローティーン向け小説を読む

児童書の読書は最初は一日1ページぐらいしか進まない苦行でしたが、数ヶ月続け、二冊ほど読み終わる頃には調子が良ければ10ページぐらい進められるようになってきました。そこで児童書は卒業し、ローティーン向けに進みました。ローティーン向けはこんな感じです。

長所

  • 単語レベルはさらに上昇
  • 文法も関係代名詞など手加減なしに
  • 英語らしい表現も散見されるようになる。直訳では厳しい感も漂うが、児童書を読みこなせるなら理解は可能
  • 名著も多い

短所

  • 受験英語総動員レベルの文法力が必須
  • まあまあ面白いのだが、やはりローティーン向けはローティーン向けである
  • 母国語以外の言語だけで描写されたものを本当の意味で楽しめるほど理解するには、そもそも相当高い英語力が必要

このあたりが受験英語で太刀打ちできる限界、日本で教わる英文法の通用する臨界点だと思います。逆に言えば、ここまでは理解できるようになる確立された方法論があります。私はそれに従い、受験参考書の英文法本を片手に、訳本もなくゴリゴリ半年ぐらい読み進め、3冊ほど読んで一日10ページぐらい読めるようになったところでシドニィ・シェルダンを読み始めました。

シドニィ・シェルダン(大人向け小説の一番下のレベル)を読む

シドニィ・シェルダンは私の目標でした。なにせアマゾンレビューを見ると「すごく面白い!」とか「英語が簡単なので私でも読めました!」とかそんなので溢れています。だからここにさえたどり着けば、一気に英語での読書が楽しくなり、夢中で小説を読むうちにバリバリ英語力が上がっていくに違いないと夢想していたのです。

その期待は打ち砕かれ、半分ほど読んだ段階で挫折してしまいました。その原因を分析しますと、

  • 文法レベルはたいして変わっていない
  • 語彙レベルは多少上がったがその都度調べればついていけるレベル
  • 自然な英語が増え、直訳・文法的な理解ではよくわからないことが多くなる
  • 内容が低俗でたいして面白くない

英語が自然に、イディオマティックになり、文法的に読むのが難しくなっていきました。文法さえしっかりやってれば読めた頃は、理系の私でも法則をしっかり頭にいれることで読解力が向上していく実感があり、それが読書の楽しさにも繋がっていたのですが、このあたりからどうも英語力が向上している気がしなくなってきました。

そして一番キツかったのが、一番下の「面白くなかった」という点です。これは一番の原因が「『ゲームの達人』を選ばなかった」これに尽きます。シドニィ・シェルダンは「ゲームの達人」が最高傑作だと聞いていたので、なんとなくもっと英語力が上がるまで取っておこうと思っていたのです。これが一番の間違いでした。この2年後ぐらいに読んだ「ゲームの達人」は実に面白かったので、この時点でゲームの達人を選んでいれば、内容の面白さが読書の辛さを上回り、そのまま読書し続けて順調に英語力が上がるルートがあったのかもしれません。

しかし私は約束されたユートピアだと思っていたシドニィ・シェルダンが全然面白くなかったという現実に打ち砕かれ、ふてくされてモチベを失いかけました。「もうどうすれば英語力が上がるのかもよくわからないし、面白いものだけやろう。やめてしまってはおしまいだが、継続さえしていればどこかで突破口が開くかもしれない」と考えを変えました。その頃には英語学習を初めて1年が過ぎていました。

日本アニメを英語字幕で見る

こんなことをやっている人は見たことがなかったので、これは一種の賭けでした。私が一番面白いと思うのはやはり日本のアニメ・マンガ・ゲームで、一番簡単に英訳字幕が手に入るのが、趣味で英語字幕をつけるグループがネット上で大量に活動している日本アニメでした。

アニメの英語字幕の特徴を述べます

  • (訳者によってピンキリだが)英語はそんなに難しくないことが多い
  • 英訳は日本語の原文に忠実に訳そうとするものが多く、それを直訳すると日本語に戻ることが多い。なので直訳で読めることが多い。
  • 訳したあとすぐに日本語音声が聞こえるので即座に答えが分かる。文法や語彙が分からなくてもストーリーの理解を損なわない
  • 基本的には一時停止しながら訳していくことになるが、一応字幕をすばやく読んで理解するという訓練になるので、読むのが早くなる。
  • 英語らしい表現に訳す訳者もいて、文法的な理解が難しい場合もあるけれど、状況が映像と日本語音声でバッチリ理解できているので、どういう感情を込めてその英語表現を使っているのか、感覚的に理解できる(もちろん日本語の感覚をがんばって英語に置き換えているだけなので、英語として完全な表現にはなっていないけれど、充分に代用が効くレベル)
  • 内容が面白い

myanimelistの上から順に見てないものを英語字幕で見ていきました。これは非常に面白く、また始めは字幕が出てくるたびに一時停止しては分からない表現を検索し、訳を考えていましたが、徐々に読むスピードが早くなり、大量の字幕や知らない表現が出てこない場合には、一時停止なしでも英語字幕を理解することが出来るようになっていきました。

これを2年間、1000話ほど見たんじゃないかと思います。で、2016年の終わり近くになってTOEICを初めて受けてみたところ、Listening410 Reading440の850点になっていました。

リスニングがリーディングを下回るのはTOEICでは異常事態ですが、私は見て分かる通りリスニングの練習になりそうなことを全然していないので当然の結果かと思います。そもそもあまり聞き取れなかったのですが、なぜ410も取れたのか謎です。

このアニメによる学習はTOEIC Readingには最適だったと思います。この時点では、大急ぎでやればギリギリ全部解き終われるぐらいの英語力でしたが、440というまあまあの点数が取れました。それというのも、TOEIC Readingは難しい英文は出てこず、簡単な英文を大量に読む力さえあれば高得点が取れます。今の私の英語力はこの頃より格段に上がっていると思いますが、Readingスコアは475なので、35点しか変わりません。

日本の作品の英訳は、元が日本語なので、英語に直しても日本語の感覚が残っていて、日本人ならば簡単に理解できることが多いです。それはTOEICの、非ネイティブにも分かりやすい簡単な英文でも同じように理解できます。英語字幕の簡単な英語を大量にすばやく読んでいくことで、TOEICの非ネイティブ用の英文も苦もなく高速に読むことが出来るようになっていました。

そして私の考えでは、ここに転換点がありました。始めは誰でも、英語を理解することは出来ないので、日本語に翻訳して、日本語で理解することになります。もちろん日本語に直して理解した内容は、英語の元の意味からは離れており、英語らしいイディオマティックな英語に対しては、日本語に訳すと意味不明になって理解できなくなってしまいます。

同じような英文を何度も解釈していくうちに、やがて訳すという作業なしに意味に辿り着いて理解できるようになります。日本語に訳すという余計な手順を踏まずに英語→意味へと直通回路が出来上がります。

これをやるために必要なのは、同じような英文を繰り返し何度も解釈すること、そしてその英語表現が使われた状況を具体的なイメージと共に感覚的に蓄積していくことです。私の考えでは、訳すことを何度も繰り返しても、訳すのが早くはなるけれど、英語→感覚の直通回路まではたどり着けません。具体的なイメージの蓄積が必要で、そのためには小説では不十分であるか、少なくとも効率がよくありません。

小説が描くのは多くが状況説明であり、文体も多種多様です。同じような英文を繰り返し解釈するというのには向いていませんし、母国語でない言語で描かれた状況説明から具体的なイメージを作り出すのも困難です。

対してアニメの英語字幕で描かれるのは「セリフ」の英訳です。この時点で描かれるものの範囲はずっと小さくなります。アニメのキャラクターが話すことというのはかなり定型的にパターン化されています。訳者の癖はあるにしても同じようなことが繰り返し繰り返し語られます。

さらにアニメの映像と音、声優の感情表現などの具体的イメージが英語表現と結びつき、英語表現が感覚的に理解できるようになっていきます。ここから英語を英語のまま感覚的に理解するための、英語脳の開発が出来るようになります。

生まれ変わってはじめから英語学習をやり直せるとしたなら、小説を読んでたところはすっ飛ばして最初からアニメを見始めます。そして英語を直通のイメージで理解する英語脳が開発されてから、小説を読んで英語脳を深化させていくのがベストだと思います。

ただ、私の場合はアニメの英語字幕を苦もなく理解できる英語力を、最初の読書によって身につけているという部分も否定できません。「英語字幕を読んでも全然わからない、日本語音声と英語字幕がどういうふうに繋がってるのかまるで理解できない」という英語力からスタートする場合は、児童書と受験参考書から始める必要があるだろうと思います。

再びシドニィ・シェルダン

さて、TOEIC850という点を取りましたが、これは私にとって思いもかけない高得点でした。「アニメ見てただけなのに世間的に見てもなかなか良い点が取れてしまった」とウキウキし、モチベが復活しました。

私に足りないのがリスニング力であるのは明らかでしたが、私の目的は英語力の向上、そしてそれを応用して世界に私の作ったものを見てもらうことであり、TOEIC高得点ではないのでこの段階でもリスニングは特にやりませんでした。一応DS用のTOEIC対策ソフトでリスニング対策をし、そこそこ効果がありましたけれども、TOEIC力が上がっただけでリスニング力はたいして変わってなかったように思います。

かわりに何をやったかと言うと、シドニィ・シェルダンの「ゲームの達人」です。アニメの英語字幕ばかり読んで、TOEIC850まで来た私ですが、それでも英語らしい英語にはまだ充分に太刀打ちできず、インターネットにそこらじゅうに転がっている、Wikipediaとか、英語の読み物を読むのにも苦労がありました。英語字幕ばかり読んでいては、本物の英語には対応できないと思い、本物の英語を読むことにしました。

バカの一つ覚えとは思いますが、ここでも小説に戻ってきています。ここでは既に英語脳が開発されていて、簡単な英文ならイメージと共に直通で理解することが可能になっていました。文法的に訳して理解しようとするのでなく、直接英文を理解する読み方のコツが既に分かっていました。

そのスキルを駆使しながら読んでいくと、始めはそれなりに苦労がありましたが、どんどんスラスラ読めるようになっていき、ストーリーが楽しくて仕方なくなっていました。やはり大人向けの小説は実際に面白いもので、他にもいろいろと読み、その過程でインターネットに転がっている英文も大半は苦もなく読めるようになっていきました。

TOEIC850の8ヶ月後に受けたTOEICでは、Reading 450 Listening 455になっていました。リーディングは点数だと10点しか変わっておらず、リスニングが大きく向上していますが、内実は全然違っていて、リスニングはほぼTOEIC用テクニックを覚えただけで、リーディング力は格段に向上しています。納得いかないので4ヶ月後に受け直したところ、Reading 475 Listening 455と今と変わらないリーディングスコアに到達しました。

海外ドラマ・映画を英語字幕で見る

リーディング力は満足行くものになってきたので、リスニング力に軸足を移すことにしました。

といっても、実際のところリーディング力さえあれば、少し慣れるだけでリスニングも出来るようになります。ネイティブがしゃべるのと同じスピードで英文が読めるなら、あとは音をちゃんと聞くだけで喋ってることも理解できるようになります。

問題は何を聞くかです。海外ドラマや映画に出てくる役者は大半が鬼のように早く喋るので、この段階の私の英語力ではあまり太刀打ちできません(今でもたいして変わっていません)。

いちばん重要なのは、聞き取れる人を探すことです。私の場合は、ブレイキング・バッドの主役のウォルターに狙いを定めました。彼はゆっくり明確に論理的に話してくれるので、私でもある程度理解できました。そして、ブレイキング・バッドは沢山のシーズンがあり、ウォルターは喋り倒しています。

英語の発声には個々人の癖があります。それに慣れるほどに、聞き取りやすくなります。大事なのは聞き取れる人を探し、その人の話を大量に聞くことで聞き取れる内容を増やしていくことです。聞き取れないものは聞いても得るものはありません。「留学したら最初は聞き取れなかったけど、生活してるうちに慣れて聞き取れるようになった」というような話も聞きますが、オカルトだと思います。より正確には、「自分でも聞き取れるぐらいに加減して話してくれる人に出会い、その人とばかり話していたら、その人の話していることが聞き取れるようになり、やがてそれの応用で色んな人の話も聞き取れることが多くなっていった」とかそんな感じだろうと思っています。

どういう手順で見るか、も非常に大事です。英語字幕を完全に暗記してから話していることを聞くと、ずっと聞き取りやすくなります。しかし暗記のために何度も同じものを見るのは面白くありません。ただ、「あまり聞き取れない」から「大半が聞き取れる」に至るまでには、暗記によって無理やり聞こえる内容を増やす作業もしたほうが効率が良いのではないかと思います。

ある程度聞こえるようになった後は、「英語字幕無しで英語音声だけで見る」→「英語字幕ありで見て答え合わせ」の二回見るスタイルに落ち着きました。実際、英語字幕無しで見ると、ストーリーはオチまで全部が分かるのに、大事なところが聞き取れなくてモヤモヤする、といった残念な状況に陥る可能性が高いです。私はそれが嫌なので、TOEICリスニング満点をとってからは英語字幕無しで見る訓練はしていません。

英語字幕ありでも、しゃべる速度で字幕が読めて、話と英語字幕を頭の中でシンクロさせながら総合して理解できる実力があるなら、やっていくうちに聞き取れる内容が増えリスニング力も上がっていくと思います。

TOEICリスニングで満点を取るだけなら、TOEICのテストで話している人はいつも同じなので、ある程度のリーディング力さえあれば、あとは公式問題集のシリーズをたくさん買って聞きこみ、それぞれの人の発音の癖をつかめば、彼らは早く話すことも難しいことを話すことも特になく、それほどキツイ訛りがあるわけでもないので簡単に満点は取れると思います。かなりお金がかかるので私はやっていませんが。

海外ドラマ・映画を英語字幕で見る手法の特徴を述べます。

  • 英語らしい英語のオンパレード。文法的な理解では通用しない。
  • 鬼のように早く話す人が多く聞き取るのも字幕を読むのも難しい
  • 役者が実際に気持ちを込めて英語表現を話してくれるので、どういう気持でその表現を使っているのかが最も完全に分かる。フレーズを聞き取ることができればだが・・・
  • 大人向けだからダメなのだろうと子供向けの、ディズニー映画なんかを見てもたいしてレベルが変わらないのでガッカリする
  • 字幕を早く読む訓練さえしていれば、一応ストーリーは追える。日本アニメをしっかり見ていれば、英語らしい英語になると怪しいけれど、大体対応できる。
  • 海外では英語字幕の作成が法律で義務付けられていて、日本のDVDにも英語字幕が残っていることが多い。ツタヤで安く借りてきて、しっかり勉強できるので、教材として利用できるレベルまで上がってくれば最もコスパが高いと思う。
  • 個人的な意見だが、海外ドラマはあんまりピンとこない。ウエストワールドのような例外を除くとそんなに面白いとは思わない。映画は面白いものが多いけれど、短いのでリスニング教材としてはドラマのほうが上だろうと思う。

私は洋ゲーも英語字幕でやっていますがドラマ・映画に書いたことがだいたい当てはまります。ただ、一時停止して辞書を調べたり巻き戻して聞き直したりするのに向いていないので、英語学習が目的だとあまりオススメできません。

一応海外ドラマ・映画を日本語音声・英語字幕で見るスタイルについても考察しておきます。

  • 日本人訳者の特徴として、しっかり意訳するというのがあるように思う。なので英語字幕の原文と、日本語音声が話している内容が大きく異なる場合が多い。
  • 英語字幕は英語らしい英語のままなので解釈は難しい。日本語音声を聞いても必ずしも英語字幕の意味するところが分かるとは限らない
  • 労多くして功少なしではないかという気がする

いちおう英語音声・日本語字幕で見るスタイルもあります。

  • 字幕無しで英語音声だけでは聞き取りにくいし、日本語字幕だけで意味が分かるので、英語を聞くのがそっちのけになってうまくいかないと思う。

あと海外Youtuberの動画を見るのを私は日課にしています。その特徴も書いておきます。

  • ドラマや映画の役者と違って、Youtuberはゆっくりはっきり話してくれる人が多い
  • 英語字幕がなく、Youtubeが自動生成する字幕で代用できるかと言うと正確性に難があるため難しい。コンピュータにもリスニングは難しいようだ
  • 面白いから聞いてるだけだけれど、リスニング力の向上にはそれなりに役に立っているような気がする。聞き取れるものを聞くことでリスニング力は向上する。しかし英語字幕のような正解がない環境では、聞き取れないものは基本的に聞き取れないままになってしまう。この方法だけでは限界があるだろうと思う。

 *まとめ

私はこういった感じでやってきましたが、人それぞれに向いた方法があるような気もしますし、そもそもどの道を辿ってもやってさえいればそのうち出来るようになるとも思います。「英語なんて言葉なんだ。やれば誰だって出来るようになる!」ということで、いちばん大事なことはやり続けられる、楽しめるやり方を見つけられるかどうかだと思います。私の場合は日本アニメでした。これは私にとっては最高の方法だったので、オススメします。

英語学習を継続するためのポイント その1「まずボキャビル用教材をやめる」

『英語なんて言葉なんだ。やれば誰だって出来るようになる!』というのは安河内先生の名言ですが、これは事実だと思います。英語はやればやるだけ脳が英語に最適化されていきます。これは脳が本来持っている自動的な学習機能なので、あんまり工夫のしようもありません。とにかくやれば良いのです。

これはもちろん、「英語をやれば」英語脳が育つということです。世の中には英語の勉強のように見えるけれど、英語脳が育たないものがたくさんありますので、そういったものは避ける必要があります。

たとえば英単語の丸暗記です。これは英語脳を育てません。英単語は10回ほど違った文脈で使われているのに出会うと、自動的に記憶されるようになっています。逆に文脈がなく、ただ知らない英単語を丸暗記しようと努力しても、まず覚えられません。また、英単語の日本語の訳語を暗記していても、英語脳からは使えませんので役に立ちません。

英文をたくさん読み、知らない単語はその都度調べる、というのを繰り返し、同じ単語に10回出会うまで続けます。そうすると英単語は覚えられますし、英語脳も鍛えられます。一石二鳥です。

前回書きましたように、英語を覚えるというのは、英語表現が使われた局面を蓄積していくということです。英単語に10回出会い、10の局面を蓄積すれば、脳の自動学習機能により単語の感触が自然に想起されるようになります。英語脳が勝手に駆動し、単語の意味を理解して処理してくれるようになります。これはボキャビル用教材にある、英単語の日本語の訳語とちょっとした例文を、読んだり聞いたり書いたり暗証したりといったことをいくら繰り返しても、たどり着けるものではありません。

 

*本当の頻度順でボキャブラリーを増やすには

 

「高頻度で出てくる基礎単語から覚えるべき」というのは間違いではありません。しかし、ボキャビル用教材にある高頻度とされる単語はおよそデタラメです。コンピュータで解析すれば単語が出てくる回数は調べられますので、統計的には正確かもしれません。しかし、単語には複数の意味があって、高頻度で出てくるものもあればほとんど出てこないものもありますし、単語の本来の意味とは違うものに変化するイディオムもあります。

世の中にはさまざまなボキャビル用教材がありますが、レベルによって基本的な意味しか書いてなかったり、まず出てこないような意味までカバーしていたりします。しかし低頻度で出てくる細かい意味まで覚えるなら、もっと覚えたほうがいい単語が他にたくさんあると思いますし、基本的な意味だけでは、応用的な使い方をされる単語には対応できません。レベル別12000語という有名な教材を見たことがありますが、私も知らないような単語がたくさんあったり、私にとって基本的な単語が全然入ってなかったりで、全く良いものには思えませんでした。特にその教材が悪いというのではなく、どの教材も大同小異で、丸暗記用教材としても出来がよろしくない、これをやったところで英語が読めるようになるとは思えないものばかりです。

そしてなにより、どのボキャビル用教材もイディオムにはまともに対応できていません。高頻度に出てくるイディオムが網羅といわずとも、ある程度カバーされてる教材を私は見たことがありません。単語なんて長押しして検索するか、設定次第では長押しするだけで意味が出てきますから、英語を読むために暗記しておく必要は特にありません。本当に英語を読むために必要な知識はイディオムの方です。これがまともに勉強できないのではやる意味がありません。

普通に英文を読んで、わからない単語やイディオムをその都度調べていれば、高頻度に出てくる表現には高頻度で出会い、早く覚えられます。普通にやっていれば、頻度順に必要な知識が自然に身についていきます。ボキャビル用教材なんてやるのは本当にバカバカしい、英語脳を育てず、苦痛であり、見返りが少なく、英語学習をやめさせてしまう一番の原因だと思います。いますぐやめましょう。自分が読める英文を探し、読み始めましょう。

しばらく続けていれば、基礎的な単語に10回出会い、基礎的な単語は感覚で理解できるようになります。多くの英文は基礎的な単語で構成されていますので、多くの英文がスルッと理解できるようになっています。あとはそれを続けていれば、次第に中級、上級の英文もスルッと理解できるようになっていきます。『英語なんてやれば誰だって出来るようになる』のです。

ただ、一番つらいのは、基礎的な英文もスルッと読めない、最初の時期です。ここさえ越えてしまえば後はどうとでもなります。ここをどう乗り越えるかが次のテーマとなります。

なぜ文法や単語は分かってるのに英語がわからないのか

今回は英語指南記事を書こうと思います。いままで英語版も作ることを己に課して来ましたが、今回は内容的に英語版を作る意味がなさそうなのと、前回消耗しすぎて英語を書く気力が未だに戻ってこないので、英語版はなしでいきます。

This article is all about "how to improve your English skills." English version is not available because it would be useless.

私のTOEICスコアは970です。970は実際かなり中途半端な英語力です。その中途半端さは私の英作文からも確認できると思います。

英語力自体は中途半端なんですが、英語をどう学習するか、どう攻略していくかについてはいろいろ考えてきたことがありますので、折を見て披露していこうと思います。

まず最初は、「なぜ文法や単語は分かってるのに英語がわからないのか」です。これに関しては英語学習の過程でずいぶんいろいろ考えましたし、考えさせられました。

結論から言いますと、英語は「単語の意味を文法的に組み合わせて出来たメッセージを伝えるもの」ではないからです。私は単語の意味を文法的に組み合わせて英語を理解しようとしてきて、いろいろな困難にぶつかってきました。

私は理系で、物事を法則で理解しようとする傾向があります。なので文法法則に則って英語を理解しようとしました。これは実際無理がありました。

自然な英語はイディオマティック

英語として自然な表現は「イディオマティック(idiomatic)」と表現されます。辞書を見ると「慣用語法にかなった」「慣用的な」とあります。例文を見ると"He speaks idiomatic English.( 彼はいかにも英語らしい英語を話す)"とあり、idiomatic English で「英語らしい英語」を意味します。

イディオマティックの元になった単語はイディオム(idiom)で、これは「慣用語,熟語」という意味です。

慣用語、熟語とはどういうものかというと、日本語だと一石二鳥とか、猿も木から落ちる、といったフレーズが慣用句とか四文字熟語などと言われます。これらは、文法的に意味を解釈すると、「一つの石で二羽の鳥が捕れた(こりゃちょうどいい)」とか「猿のような木を登ることが得意な動物でも木から落ちることがある(気をつけよう)」といった感じで、意味がわかります。もともと慣用句というのは、使われているうちに言葉どおりの意味以外の意味をもつようになった言葉とされていますが、日本で慣用句とされているものはあまり言葉通りの意味から変わっていない、よく使われるたとえ話以上のものでないことが多いように思います。

英語の慣用句、イディオムを見てみます。私が英語のイディオムと聞いてまず思いつくのは"You can say that again"です。文法的に解釈したときの、言葉通りの意味は「君、それもう一度言っていいよ」ですが、実際の意味は「全くそのとおりだ」という深い同意を表す表現です。なので"You can say that again"と言われたときにもう一度同じことを言うと恥をかく可能性が高いです。

イディオマティックである、自然な英語であるという場合、文法や意味から外れた独自の意味をもっているような表現であることが多いです。たとえば、「始めよう」という時には"Let's start"よりも"Let's get started"ということが多いように思います。

get startedというのは受身形の一種で、「始めた状態になろう」といった感じだと思いますが、文法的に解釈するのは厳しいです。私が思うに、"Let's start"は文法的にも単語の意味的にも正しく、無味乾燥であまり面白みがないので、ちょっと捻ってピリリとした表現にしたかったのだと思います。それで"get started"としたら、「始めよう!」という気分にあった良い表現になったので広まったのではないでしょうか。

「あなたなぜここに来たの?」と言いたい時は、「Why are you here?」よりも「What brings you here?」がよく使われます。「何があなたをここに持ってきたの?」という言葉通りの意味からも、一応言いたいことはわからないでもないですが、なぜそんな表現をしなきゃいけないのかという疑問は残ります。これも共通してるのは、ちょっとひねることで、ピリッとした表現になっているなあという、英語らしい感覚です。また、"Why are you here?"だと「なんでここにいるんだ?」という、来て欲しくなさそうなニュアンスが出てしまうということですが、それを避けるためだとしてもなんでこんな表現になるのかは結局のところよく分かりません。

イディオムには意味が推測しやすいものと推測しにくいものがあり、推測しにくいものの代表として受験のときに覚えた"put up with(我慢する)"というのがあります。putとupとwithをどう組み合わせると我慢するになるのか、よく分かりません。こういった動詞、前置詞、副詞を組み合わせて作られたイディオムは特に「句動詞」と言われていて、他にもfind out とか go on とか fill in とか fill outとか無数にあります。

私は「put up withのような推測しにくい熟語は丸暗記して、そうじゃないものは推測すれば良いのだろう」と考えていました。受験英語の参考書にそう書いてあったからですが、いまではその考えは間違っていたと思っています。

全ての言語表現は慣用表現である

日本語でも英語でも、おそらくなんの言語でもそうだと思いますが、基本的に我々は誰かが使ったフレーズを組み合わせていいたいことを言っています。聞いたことがない表現を新しく作り出すことはほとんどないでしょう。

そのフレーズは文法的に正しいことも、間違っていることもあり、単語の意味もそのまま使っていたり、比喩的に使っていたり、なぜそうなるのか想像もつかない使われ方をされたりしています。日本語は比較的文法通りに解釈されやすく、英語はねじれた表現をされやすいという特徴はあると思います。

そしてどのようなフレーズであっても、それが使われてきた集積があり、それがフレーズの感触を形作っています。たとえば外国人の書いた日本語を見ると「文法的には正しくても、こんな言い方はしないな」ということはよくあり、自然な日本語かどうかというのは文法的に正しいかどうかではなく、そのフレーズがその局面で実際によく使われているかどうかによっています。

すべての自然な日本語は使われてきた集積からくる、独特の感じを持っていて、それは文法や単語の意味を超えたところにあります。それは英語も同じです。英語でも文法や単語を覚えただけで意味が分かるフレーズも多いですが、それだけではそのフレーズを十分に理解したとは言い難いです。そのフレーズが使われてきた集積と、そこから来る感覚を知らなければ、本当に言いたいことが分かっているとは言えないのではないかと思います。

たとえば英語でよく聞く表現に、"Are you thinking what I'm thinking?"というものがあります。現在進行系なので、「私が今考えていることを、あなたも考えていますか?」ということになり、つまり「私とあなたがいま考えていることは同じですか?」と言葉通りに理解できます。

英語のネイティブスピーカーであれば、この表現が使われてきた集積が頭の中にあるので、自分と相手が同じことを考えていそうな局面になったときに自然とこのフレーズが口をついて出てくるでしょう。しかし日本語だとどうでしょう。「いまお前、俺と同じこと考えてるんじゃないか?」と言われたら、なんか変な感じがするのではないでしょうか。

日本語だと、「同じことを考えているかどうか」を聞く習慣がありません。それは同じことを考えているかどうかを気にする発想がないということでもあります。なので「いまお前、俺と同じこと考えてるんじゃないか?」と言われたら「いきなり何を言ってるんだコイツ?」と感じるかもしれません。言葉というのは表面的な意味よりも、使われてきた集積の方により大きな意味があって、集積がなければ意味をどうとらえれば良いのかもよくわからなくなってしまうものです。

逆に例えば、「救急車呼んで!」と言われれば、救急車を探しておーいと声を掛けるという文字通りの意味ではなく、119番に電話して配車してもらうんだということが瞬時にわかるでしょう。より正確な表現として「救急隊員の人に救急車を運転してここまで来てもらって」と言われたら、おそらくそんな言い方をしているのは聞いたことがないので、何を言ってるのか混乱してしまうのではないでしょうか。

言葉通りの意味とは別の、使われてきた集積から生じる感覚は、言葉の本当の意味を理解するために大切なものです。英語のフレーズから生じているその感覚を、日本人である我々がどうやって感じ取ればいいのか、というのが問題になります。それには結局のところ、膨大な量の英語を読んだり聞いたりして、フレーズとそれが使われた局面を自分の中に蓄積していくことで、そのフレーズを感覚的に理解するしかありません。

文法や単語を知るというのは一部でしかなく、それが通用しない"イディオム"が数多く存在し、またイディオムではないにしても、多くの自然な英語はイディオマティックであり、言葉の表面だけではわからない独特の感触を持っています。その全てを感覚的に分からなければ、英語は本当には分かりません。

結局どうすればいいのか

もしあなたが単語や文法を勉強したのに英語がわからないんだとしたら、それは結局の所、その裏にある膨大な蓄積がないからです。なので出来るアドバイスがあるとすれば、まず第一は「蓄積しましょう」ということです。

しかし蓄積に必要な量が膨大すぎて気が遠くなってくるという人も多いのではないかと思います。私もその一人です。私もまた全く蓄積が足りておらず、その終わりのないマラソンのような道のりに怯える心が未だ残っています。

もっと手っ取り早い方法もあります。基本的に、イディオム以外であれば単語や文法がわかれば意味はわかるはずなので、意味がわからないフレーズがあったらコピペしてグーグルで検索します。私は日本のグーグル検索(google.co.jp)の言語を英語に設定して検索しているので、英語のイディオムもすんなり出てくる事が多いですが、検索結果が英語で出てくるので初心者には難しいところもあるかと思います。検索方法は好みで工夫してみてください。

検索すればイディオムの意味はだいたい出てきます。イディオムさえ分かれば、あとは分からない単語も検索して調べて、意味を文法的に解釈してやれば大体なんとかなると思います。といっても、英語表現の独特のねじれ方には、ある程度慣れる必要はあるでしょう。言葉通りの意味から少し飛ばして理解するという、なんとも言いがたい英語解釈のコツを掴まないと、英語の中にはイディオムに分類されてないけれど、すんなり理解できないねじれた表現が多いので、そこに対応できないことが多いのではないかと思います。まあ英語で検索すればイディオムに分類されないような変な表現の意味も大体出てくるので、それでなんとかなるかもしれません。

何を食べると体に良いのか/What should we eat for our health

何を食べると良いのかですが、まず念頭に置きたいのが、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントの健康効果は、ないか、がんばっても検出できない程度に少ないということです。

 

マルチビタミン・ミネラル | 海外の情報 | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業

 

Firstly, I want to point out that taking multivitamin/mineral supplements probably has no effects for your health.

 

Multivitamin/mineral Supplements — Health Professional Fact Sheet

 

ビタミンやミネラルは体内で健康のために重要な働きをしていることが分かっていて、足りないと病気になります。そんな物質であっても、それを多く摂取することでの健康効果はないか非常に少ないと考える必要があります。

 

It's proven that vitamins/minerals have really important effects for your health, and you will be sick if you don't take them sufficiently. However, taking them a lot basically won't improve your health.

 

栄養というのは常にそのようなものだと私は考えています。摂らないと健康に悪いけれど、たくさん摂っても意味がありません。

 

I believe nutrition are always like that. If you have none, you will be sick, but if you have a lot, you won't be healthier.

 

あなたがその食材に含まれる栄養を十分に摂取できていないなら、それは良い効果をもたらしますが、体にいいからと大量に食べたり頻繁に食べたりしても、基本的に逆効果になります。つまり普遍的に体にいい食べ物というのは存在しません。

 

If you don't have a sufficient nutrition that a ingredient has, eating it will improve your health, but eating it a lot/frequently rather deteriorate your health. So there's no universally healthy foods. 

 

人が食べられる量には限りがあり、一つのものを沢山食べることは、他のものを食べる量が減ることを意味します。結果、他のものを食べることで本来得られるはずだった健康効果が失われてしまいます。

 

Your stomach has it's limit. If you eat one ingredient more, you will eat the others less, and you will take the other nutrition less.

 

また、食材には既知/未知の健康への害となる物質が含まれていることがあり、その害は栄養と違って多量に摂るほどに増幅してしまいます。

 

Ingredients could have harms for your health, and unlike nutrition, your health will be worse if you eat them more. 

 

なので少量ずついろんなものを食べるのがリスク・リターンを考えると良い戦略になるでしょう。無料の薬味やスパイス、ドレッシングは全種類使ってみる、量り売りの惣菜は全種類詰めてみる、食べ放題も全部取る、といった立ち回りがオススメです。

 

Considering those risks and rewards, you should eat small amounts of many foods. I recommend you try every food on buffets, all free samples/spices and so on.

 

健康な人に対して私から出来るアドバイスはこの程度のものですが、既に健康を害している人の場合は別の対策が必要になります。

 

Those are all I can say for healthy people, but if you are already sick, you need another counter measure.

 

たとえば尿酸値が高くて痛風リスクが高まっている場合を考えてみましょう。データにはこのようにあります。「肉、魚は痛風発症リスクを上げ、乳製品はリスクを下げる。コーヒーはリスクを下げる。アルコール、特にビールはリスクが高いが、ワインはリスクを上げない」

 

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版 | Mindsガイドラインライブラリ

 

Let's say you have high uric acid level and you are about to have a grout attack. The data says "meat and fish are high risk. Dairy and coffee lower the risk. Alcohols have high risks, especially beers, but wines don't."

 

一つのデータでしかないのでそんなに信頼性は高くありませんが、疑う余地も特にないので、参考に出来るかと思います。

 

It's one data and not so reliable, but I couldn't find out any defects. Maybe you can use it as a reference.

 

ただ、データにあるからと言ってこの通りの食事をすればいいわけではありません。肉や魚を全く食べず、牛乳ばかり飲んでいてもおそらく健康を害してしまうでしょう。私だったら肉や魚を食べないのは無理ですが、「これはリスク食材なんだな・・・」などと考えながら食べるのも辛い。なので、肉や魚の健康情報を探し、特定の肉や魚が体にいいという情報を自分に刷り込ませ信じ込むことで、リスク情報によるストレスを軽減します。

 

But you shouldn't eat what it says. If you eat no meat and fish and only drink milk, probably you will be sick. I can't stop eating meat and fish, but eating risky meals is stressful. So I would look for the information that some meat/fish is healthy and believe in it to relieve the stress.

 

そもそも肉や魚を食べないと炭水化物が多くなり栄養バランスが崩れてしまうはずです。江戸~明治期の日本人は一日に米を5合ほど食べていましたが、めったに長生きは出来ませんでした。

 

If you eat no meat and fish, you will take so much carbs, and you will be sick. Japanese people eat 1.75kg/4lb  of rice a day in Edo/Meiji era, and most of them don't live long.

 

お米を1日5合食べていた !?江戸時代の食事がいろいろと衝撃的すぎる【庶民も将軍も】 – 江戸ガイド

 

無理な食生活によってストレスが溜まれば、健康を害し、反動で暴飲暴食に走ってしまいます。研究者たちが知恵を集めて作ったガイドラインには、高尿酸血症痛風患者の食事療法の主眼は,プリン体の制限からむしろ総エネルギーの制限に移行している」とあります。つまり何を食べるかよりも痩せるほうが大事だということです。「厳格なエネルギー制限,プリン体制限,飲酒制限などを行うと,一定期間はそれに従うが,多くの例で反動を招きやすい」とも書いてあります。無理しても逆効果になる可能性が高いです。

 

If you strain yourself too much, the stress will harm you, and you will eat/drink too much. The guideline that researchers compiled says "the goal of the diet changed from limiting purine to limiting calories." So losing weight is more important than what you eat. It also says "Limiting calories, prine, drinking are effective in short terms, but they tend to rebound."

 

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版 | Mindsガイドラインライブラリ

 

科学的根拠はないですが、私の経験上、無理なく痩せるためには炭水化物を減らすのが一番です。必要な栄養をしっかりとることで、炭水化物を減らしても苦痛にならなくなります。

 

Low-carbo diet is the best way to lose weight in my opinion. Taking the other nutrition easily improves your diet and makes you slim.

 

私のおすすめは、間食したくなったり、デザートが欲しくなった時には、卵を割って電子レンジで15秒くらいずつ三回ほどチンし、目玉焼きを作って食べます。ソース、マヨネーズ、ケチャップ、塩コショウなど好きなものをかけると美味しく食べられると思います。

 

When you want to eat something extra, I recommend eating a sunny-side up. You can easily make it with your microwave.

 

lifehacker.com

 

Mayonnaise and Otafuku-sauce make it even better in my opinion.

 

栄養の塊である卵を食べることで、栄養を求める本能を満足させ、食欲を抑えることが出来、無理なく痩せられます。炭水化物以外の栄養が豊富にあれば良いので、チーズやヨーグルトでも代用出来ます。

 

Eggs have plenty of nutrition other than carbo and satisfy instincts that want food so you can easily prevent yourself from taking carbo. You can use cheese/yogurts instead because they have plenty of the nutrition too.

"これのおかげですごく体調がいいんです!"という感想とどう向き合うか/How to measure the impact of "I'm much healthier now thanks to this!"

承前: prev::

"健康にいい食べ物"とは何か What Are "Healthy Foods?" - 自己表現しつつ英語を勉強 Express Myself And Study English

 

テレビでは毎日健康食品やサプリメントのCMが放映され、"これのおかげですごく体調がいいんです!"といった個人の感想が次々と流れてきます。しかし、これらが健康に良いという証拠は全くありません。

 

TV commercials of healthy foods/supplements are aired every day which says "I'm much healthier thanks to this!" But statistically, those foods/supplements have no evidence that they are healthy.

 

ではCM出演者たちは嘘つきなのでしょうか? そうではないと思います。基本的に、どんな健康法であっても効いたという証言は出てきます。

 

Are they liars? I don't think so. Basically every health management method has anecdotes.

 

たとえば、統計的に効果がないことが明らかなものに鍼灸があります。

 

For example, acupuncture method has a lot of evidence that it doesn't work.

Acupuncture – Science-Based Medicine

 

鍼灸は実際、利用者にはかなりの効果があります。心因性のストレスから来る痛みなら治ったりしますし、抗がん剤の副作用を軽減した、QOL(生活の質)が上がった等さまざまな効果が論文に示されています。

 

Acupuncture actually has great benefits for users. If stress caused a pain, acupuncture could cure it. There are many papers that says QOL is improved, side effects of chemo-therapy are relieved and so on.

 

なぜ鍼灸が効果がないと結論付けられているかというと、プラセボ針という、チクッとするけれど実際には刺さらない偽の針を、ツボではない場所に適当に使っても全く同じ効果があることが分かっているからです。

 

Why scientists believe it doesn't work is because placebo-needles, which causes pains like needles but doesn't punctuate, have the same effects.

 

効果があるけれど効果がない、これをどう考えればよいでしょうか?

 

It's effective but it doesn't work. How shoud we think about it?

 

もう一つ例を挙げます。医学的根拠がある漢方薬と紹介されることもある抑肝散について考えてみます。

 

I want to introduce another example. It's Yokukansan, one of Chinese-traditional-medicines.. They say Yokukansan has medical evidence.

 

実際には漢方も、鍼灸や他の世界中にある伝統医療と同じく、効いたという証拠は全くありません。

 

Actually, Chinese-traditional-medicine have no evidence, like other traditional medicines in the world.

 

抑肝散の場合は、認知症の介護者に尋ねた場合、抑肝散によって異常行動が減ったという結果がはっきりと出ます。しかしやはり、プラセボ薬として抑肝散っぽい薬を与えても同じ結果が出ます。

 

If you ask caretakers, you can get clear results that Yokukansan relieves abnormal activities of demented patients, but you can get the same results with placebo.

 

http://hospitalist.jp/wp/wp-content/themes/generalist/img/medical/jc_20160408_01.pdf

 

つまり抑肝散になんらかの薬効があるわけではありませんが、実際に介護者は恩恵を感じています。薬の目的が介護者のストレスを減らすことであるなら、その目的はすでに達成されています。

 

Yokukansan doesn't have medical effects, but caretakers have taken the benefits. If the goal of the medicine is to relieve caretakers stress, it's already achieved.

 

効果のない薬でも現実的に恩恵があるならいいじゃないかという考え方もできると思いますし、貴重な医療費を効果のない薬に使うなんてけしからんという考え方もあると思います。私はこういった偽薬は嫌いです。

 

I think you can say "even though it doesn't have effects, if you can benefit from it, it's a good medicine" and "the helth insurance shoudn't apply to these false medicines." In my opinion, I don't like these false medicines.

"健康にいい食べ物"とは何か What Are "Healthy Foods?"

"健康に良い食べ物とはなにか"という問題は非常に多くの論点を含んでいます。できるだけ限り多くの論点を拾いたいと思っています。

 

"What are helthy foods?" contains vast and complex problems. I want to analyze them as thorough as I can.

 

様々な食材の様々な物質が、体の中で健康に良さそうな作用を果たしていることが次々と明らかになっています。はじめの論点は「健康に良さそうな効果のある食材を食べると健康に良いのだろうか」です。

 

Various ingredients have various effects for human bodies. The first problem is "Can you be healthy when you eat something which has healthy effects for human bodies." 

 

たとえば、納豆に含まれるナットウキナーゼには血液中の血栓を溶かす効果があります。しかし、納豆を食べても胃腸でナットウキナーゼは消化され、血液中にナットウキナーゼは入ってきません。なので納豆を食べても血栓は溶けない気がします。

 

Nattokinase which is in natto can melt blood clots, but when you eat natto, nattokinase is digested and it's not in blood, so I think eating natto doesn't melt blood clots.

 

「食材に健康効果がある」ということと「食べると健康に良い」というのは基本的に別のことです。

 

"A food has healthy effects" and "You can be healthier if you eat it" are two completely different things.

[Full text] Consumption of nattokinase is associated with reduced blood pressure a | IBPC

上の記事では「ナットウキナーゼの消費が血圧の低下と関係している」ということが言われれています。それでは「血圧が低下すると健康に良い」のでしょうか。

 

It says "consumption of nattokinase is associated with reduced blood pressure,"  but are you healthier when your  blood pressure is low?

 

血圧が下がると脳梗塞になりやすいことが知られています。なので血圧が低いことが必ずしも健康にいいとは言えないと思います。(ちなみに血圧が高いと脳内出血が起こりやすくなります)

 

Brains tend to clot when blood pressure is low, so It's not necessarily true that low blood pressure is healthy. (and high blood pressure tends to cause brain haemorrhage.)

 

必要なのは「納豆を食べることで脳梗塞が減った」といったデータです。「食べたら本当に健康になった」というデータがほしいので、「食材にどういう健康効果があるか」をいくら集めてもあまり意味はありません*1

 

What we need is the data which says "eating natto decreases cerebral infarctions". We want the data which says "people became actually healthy when they ate something." What effects does a ingredient have is not important.

 

これがそのデータになります。This is the data.

www.carenet.com

 

一万人以上を対象にした研究で非常に明瞭な結果が出ています。それではこの研究によって、「納豆を食べると健康になれる」と考えて良いのでしょうか。

 

This study is about ten thousand people and it shows the result very clearly, so we can conclude eating natto makes people helthy?

 

まず因果関係の問題があります。朝食を食べる子供はテストの成績が良い、というデータがあります。

 

There is a problem of causal dependence there.There's a data which says "children who eats breakfast regularly have good records at school."

 

テストの成績は「朝食の中身」で決まっていた!(前編) (2/3) | プレジデントオンライン

 

しかし、「成績が良くなったのは朝食を食べたからだ」と結論出来るでしょうか。「朝食を食べさせるようなちゃんとした家では子供にちゃんと勉強させる傾向があるからだ」ということも出来るかもしれません。

 

Can we conclude "eating breakfast makes children smart?" Maybe the parents who have children eat breakfast tend to encourage them to study

 

 さらに、統計の確度の問題があります。一般的に、統計的な確度が95%以上なら、意味のある結果として論文に発表して良いことになっています。

 

There is a problem about credibility of statistics. Generally, if the credibility is over 95%, you can write a paper from it.

 

それはつまり、20回実験をして1回出た外れ値を論文にすれば好きな結論が導けるということであり、1つのデータを20の尺度で分析して、見つけた外れ値を使えば論文がかけるということでもあります。

 

It means if you conduct experiments 20 times, probably you can get an unexpected value and you can write any paper from it, and if you analyze a data with twenty individual aspects, probably you can get an unexpected value and you can write a paper about it.

 

一般に特に論文に書けるような内容がなかった実験/分析は発表されませんので、どれだけ実験/分析を繰り返したかもわかりません。(これはファイルドロワー問題とか出版バイアスと呼ばれています)

 

Generally, if you didn't get a meaningful result from a experiment/analysis, you wouldn't write a paper, so we can't know how many times researchers have failed experiments/analysises. It's called "file drawer problem/publication bias."

 

食品の健康効果はビッグビジネスになりえますので、いろんな企業が必死で研究しています。彼らは潤沢な研究費を使って何回も実験できますので、基本的にどんな健康効果でも導き出せます。

 

If it is proven that a food is healthy, it will be a big buisiness, so many companies are competing to do it. Their budgets are plenty and they can experiment as they want, so basically they can prove anything.

 

なので、どのような実験、分析も第三者が追試して確かめてくれないと信頼はできません。先程のデータの場合は、確度99.6%という非常に高い信頼性を持っていますが、あまたあるデータの中からあまたある食材を調べれば全く効果のない食材からでもこれくらいの外れ値は見つかるはずです。他のデータで同様の効果を示しているものが見つからないので、信頼することはできません。

 

 Therefore, no results are credible unless the third person confirm them. Even though that data has 99.6% of credibility,maybe they analyzed many ingredients in many data, so this level of unexpected value would be easily found even if it didn't have any healthy effects. I don't have any similar results from other data so I can't trust it.

 

こういった諸々の問題に注意していれば、本当に健康にいい食材とそうでないものを見抜けるんじゃないかと思います。けれどまだ「統計的には効果がないはずなのに、健康になったという人がたくさんいる」という問題がカバーできておらず、また「どんなものを食べれば良いのか」についても語れていません。長くなってしまったので、次回に回そうと思います。

 

If you think about these problems carefully, I think you can disinguish real healthy foods. I want to cover other problems, like "what should you eat/why dubious foods have so many anecdotes" in the next article.

*1:実際には、脳梗塞が減ったとしても副作用で他の病気が増えては意味がないので、「結果として寿命が伸びた」というところまで健康情報はカバーすべきではないかと思いますが、ある病気になる確率が減っても寿命はそんなに伸びないので、それを証明するのは困難です

なぜ240Hzモニタが必要か、あるいはなぜ「周期的ラグ」が発生するか Why We Need 240Hz Monitors Or What Causes "Input Lag Cycle"

「なぜ240Hzモニタが必要なのか」と「なぜ周期的ラグが発生するか」は無関係に見えますが、どちらも「オーバーキューイング」が原因です。

Why we need 240Hz monitors and What causes "input lag cycle" look irelevant, but "over-queuing" causes both.

 

オーバーキューイングとは、V-Syncをオンにしたとき、モニタのリフレッシュレートより高いfpsが出ていると、ラグが発生する現象です。

Over-queuing increases input lag when your framerate surpasses the refresh rate of your monitor and v-sync is on.

 

G-Sync 101からグラフを引用します。I quote "G-SYNC 101."

G-SYNC 101: G-SYNC Ceiling vs. FPS Limit | Blur Busters

 

https://www.blurbusters.com/wp-content/uploads/2017/06/blur-busters-gsync-101-gsync-ceiling-vs-fps-limit-60Hz.png

60Hzモニタで60フレーム出ているとラグが凄まじく増加するのが確認できると思います。これを秒間59フレームに制限するとラグが劇的に減少します。その差はおよそ2.5フレームです。

The lag dramatically increases on "60 fps limit" and decreases on "59 fps limit." The difference is about 2.5 frames.

 

G-Syncだから発生する現象に見えるかもしれませんが、G-Syncでない場合も同じようになります。ただ0.5フレームほど遅延が増えます。

G-Sync is not the cause. You can get the decreased lag on G-Sync off. (But there's 0.5 frame difference)

https://www.blurbusters.com/wp-content/uploads/2017/06/blur-busters-gsync-101-gsync-vs-vsync-with-fps-limit-60Hz.png

 

240Hzモニタを使っても同じ現象が起きますが、240Hzゆえラグは非常に少なくなります。

240Hz goes in the same way but the lag is super small because of the high refresh rate.

 

https://www.blurbusters.com/wp-content/uploads/2017/06/blur-busters-gsync-101-gsync-ceiling-vs-fps-limit-240Hz.png

このメカニズムを解説しますと、フレームレートがリフレッシュレートを超えている場合、描画済みのフレームを2フレーム溜め込もうとします。これによって描画が間に合わない時のフレーム落ちを避けることが出来るわけですが、当然2フレーム分のラグが発生します。これがオーバーキューイングです(キューイングとは行列に並んでいる状態のことで、フレームが待ち行列に並んで渋滞しているような状態を表しています)。

When your frame rate surpasses the refresh rate, the system stores two completed frames. It causes two frames lag but it could avoid frame drops. It's called "over-queuing." *1

 

 

対して、フレームレートが足りない場合は、出来上がったフレームはすぐ描画されます。なのでラグが少なくなります。

When your frame rate is inadequate, the completed frames are shown immediately after they are completed, so it decreases the lag. 

 

なのでラグを減らしたい場合はフレームレートを制限する必要があります。フレームレートをゲーム内で制限できれば良いのですが、そういう設定はないことが多いです。強制的にフレームレートを制限するツールもあるのですが、それ自体がラグの原因になります。

You need to limit your frame rate if you want to decrease the lag. In-game frame limitters are considered to be the best, but most games don't have them, and external frame limitters cause the lag unfortunatelly.

https://www.blurbusters.com/wp-content/uploads/2017/06/blur-busters-gsync-101-gsync-ingame-vs-rtss.png

なので私は240Hzモニタをオススメします。ほとんどのゲームでは、CPUがボトルネックとなり、240fpsも出ないので、自然にFPSがリフレッシュレート以下に制限され、ラグが解消されます。

I recommend 240Hz monitors because most games can't achieve 240fps. It naturally decrease the lag.

 

 フレームレートがモニタのリフレッシュレートに届かないというのは、多くの場合、フレームが落ちることを意味します。落ちたフレームに重要なビジュアルキュー(敵が現れたとか、スタン値が増えたとか)があった場合、それを確認するのが1フレーム遅れることになります。

Traditionally, inadequate frame rate causes frame drops. If a dropped frame contains a visual cue, your reaction delays 1 frame.

 

なのでG-Sync、FreeSyncのようなリフレッシュレートの変更が可能なモニタをオススメします。G-Syncのようなモニタでは、秒間59フレーム描画される場合、自動的に59Hzに下がるので、フレームドロップが起きません。

So I also recommend variable refresh rate monitors(G-Sync/FreeSync.) It doesn't drop frames.

 

また、G-Sync、FreeSyncは可変インプットラグを防ぐ鍵になる技術です。

G-Sync/FreeSync also prevents "variable input lag."

 

画面描画とリフレッシュレートが一致していないとき、必ずインプットラグは可変になります。

Input lag always varies when a game is not synced with the refresh rate.

 

最もラグが少ないのはV-Sync Offで画面描画を最大まで早くすることと考えられますが、ティアリングが発生して新しいフレームと古いフレームが混在することになります。

The least lag we can get could come from V-Sync off, but an old frame is mixed into a current frame.

http://support.dospara.co.jp/faq/08398/001.png

↑ティアリング(http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/8398?category_id=1&site_domain=default)

 

スタン値バーのようなビジュアルキューが古いフレームにあって映らない場合、反応は1フレーム遅れ、新しいフレームにあれば遅れません。これはある種の可変インプットラグをもたらします。

If the lastest frame doesn't contain a visual cue, your reaction delays 1 frame. It causes a kind of a variable input lag.

 

伝統的なVSyncでは、フレームの描画が終わると、そのフレームが描画されるまでゲームの動作は止まっていました。これは理想的には1/60秒ごとに1フレームを処理し、インプットラグは変化しないことを意味します。

In traditional VSync implementations, games wait for the refresh of monitors so ideally all the frames take 1/60 second and are shown 60 times a second. They are all even and there's no variable input lag.

 

現在のVSyncの実装でも基本的には同じで、ただフレームレートがリフレッシュレートに届かない場合は休みなく頑張るだけですが、画面のリフレッシュに合わせて休むのをやめてしまったゲームもあります。画面のリフレッシュに合わせないとラグは可変になります。

In current VSync implementations, if the fps couldn't achieve the refresh rate, games wouldn't wait. And some games completely stop waiting for the refresh. It causes the variable lag.

 

ゲームが61fps出ているとしましょう。60fpsより1フレーム早いので、1フレーム描画する間に1/60フレームほどフレームが早まります。1秒経つ間に1フレーム分早まり、1フレームのラグが生じます。2秒たつと2フレーム溜まるので、システムはこれ以上のフレームを確保しなくなります。その時システムは待つ必要があるわけですが、たとえばここで1/60秒待つとすると、そこで1フレーム分のラグが解消され、また1フレーム分ラグが溜まっていく・・・という繰り返しが起こり、周期的ラグが発生します。

Let's say a game has 61fps. The system stores a frame in 1 seconds as a lag increases to 1 frame. Eventually the system stores frames to it's limit and it must wait. If the system waits 1/60 second, it causes "input lag cycle."

https://cdn-images-1.medium.com/max/800/1*6-GbKNLETp5Vx9NlcswzRQ.png

Input Lag PS4 Results – Loïc *WydD* Petit – Medium

 

余談ですが、この表では1フレーム以上の周期的ラグが発生しています。おそらく1フレーム待ってから、その後起きるモニタのリフレッシュを待っているのではないかと思います。1フレーム待たず、モニタのリフレッシュを待って即動くべきだろうと思います。

This chart shows that it waits more than 1 frame. I think this waits for the refresh 1 frame later. I think it should wait for the next refresh.

*1:

While it’s common knowledge that limiting the FPS below the refresh rate with V-SYNC prevents the over-queuing of frames, and thus majority of added input latency

 

G-SYNC 101: G-SYNC vs. V-SYNC w/FPS Limit | Blur Busters